HISTORY森といきてきた伊那市の歴史

縄文時代

  • 15000年前頃

    定住生活の開始

    森の恵みが豊富にあり住みやすい諏訪・伊那地域に人々が密集。

平安時代

  • 794

    伸仙寺(仲仙寺)の草創

    慈覚大師により経ヶ岳の麓に建立。後に「馬の観音様」として信仰を集め、地域の山岳信仰の拠点となった。

戦国時代

  • 1547

    高遠城の修築

    武田信玄が、諏訪から伊那谷へ抜ける交通の要衝・軍事拠点として高遠城を修築した。

江戸時代(前期~中期)

  • 高遠藩の森林活用、文化の発展

    1611年に保科正之が、1691年に内藤家が高遠藩主になる。伊那地域が秋葉街道、杖突街道、伊那街道の要衝として発展。※榑木、芝平の石灰、お林、芝刈り、中尾歌舞伎、入会地

江戸時代(後期)~明治時代初頭

  • 森を切り拓き新田を開発

    1821年に伊東伝兵衛が用水路(伝兵衛井筋)を建設し、水利の悪かった段丘上の新田開発を推進。稲穂が豊かに実る伊那市の礎に。六道の堤、月蔵井、木曽山用水、艶三郎の井など、農業用水確保のため設備も整備されていった。

江戸時代(後期)

  • 1860

    藩校「進徳館」の開校

    高遠藩が漢学、筆道、武術を教えるために設立。伊澤修二や中村弥六など、後の教育や林政を支える人材を輩出した。

明治時代

  • 1908

    学校林「母の森」の寄付

    伊澤多喜男が、郷里の高遠に学校林として「母の森」を寄付した。森林教育の先駆けとなる。

  • 1911

    「進徳の森」の命名

    林学を学んだ中村弥六がユリノキなどの外来種を植栽し、藩校「進徳館」の精神を伝える森として整備した。

昭和時代

  • 1939

    浦森林鉄道の敷設

    赤石山系の豊富な森林資源を開発するため、三峰川沿いの浦国有林に「浦森林鉄道」が敷設された。(1956年に全線廃止)

  • 1951

    伊那西小学校に学校林を植樹

    伊那西小学校開校の翌年、校舎の南側に2,500本のカラマツが植樹される。以後地域の人々と学校による持続的な手入れにより豊かな森となり、「林間」と呼ばれていまも学校行事や運動、強化学習の場にもなっている

  • 1958~1959

    高遠ダム、美和ダムの完成

    三峰川総合開発事業により、1958年に高遠ダム、1959年に美和ダムの建設。洪水調節、灌漑、水力発電を目的とし、地域の産業と生活を支える。

  • 1961

    三六災害

    集中豪雨により長谷や高遠で甚大な被害が発生。これを機に治山・治水対策、山と人との関わり方が見直された。

  • 1964

    南アルプス国立公園指定

    南アルプス(赤石山脈)が国立公園に指定され、山岳観光や自然保護、登山史における重要な転換点となった。

平成時代

  • 2006

    新伊那市の誕生

    伊那市、高遠町、長谷村が合併し、新伊那市が誕生する。

  • 2013

    西駒山荘の改修

    大正期の遭難事故を契機に建てられた西駒山荘(石室を含む)の大規模改修が行われ、登山者の安全確保体制が更新された。第一回 西駒んボッカ開催。

  • 2013

    伊那市「暮らしのなかの食」提言と取り組みの開始

    「伊那市学校給食あり方懇談会」のなかで、参加者より「子どもたちが保育所・学校の暮らしの中で、よく感じ、よく考え、よく動く、こころと、あたまと、からだを育てる、伊那市らしい学びの機会を『暮らしのなかの食』の視点から創造しましょう」との提言がなされる。これを受け、①市内モデル校で本格的な農業体験を教育課程に盛り込む②平成27年から5回にわたり哲学者・内山節氏に講師を依頼し助言を受ける③元伊那市教育長による講演会や、各校からの取り組み発表と協議の場を設ける など、暮らしの中の食を考え実践・協議する機会が継続的にもたれてきた。

  • 2014

    ユネスコエコパーク登録

    「自然保護と持続可能な利活用」の両立を目指し、南アルプスがユネスコエコパークに登録された。地域の森林保護活動が国際的に認められた。

  • 2015

    「やまほいく(信州型自然保育)」の取り組み開始

    2015年の「信州型自然保育」の県制度開始当初から、市内の保育園にて積極的に「やまほいく」を実装。野山のなかですごす時間や体験を通じて子どもたちの「生きる力」を育む活動が地域ぐるみで展開されている。

  • 2016

    伊那市ソーシャルフォレストリー宣言

    「伊那市50年の森林ビジョン」の実現を目指し、伊那市長がソーシャルフォレストリー宣言が行う。同時に、「伊那から減らそうCO2!!ー低酸素社会の実現に向けてー」など、数々の取り組み目標が策定され、実行されていく。

令和時代

  • 2019

    フィンランド北カレリア地域との交流開始

    森林資源の豊富なフィンランド北カレリア地域と森林・林業分野での交流を深め、森と学びを軸とした連携を開始。

  • 2021

    「伊那から減らそうCO2!!ー低酸素社会の実現に向けてー」目標改定

    2018年に策定された「伊那から減らそうCO2!!ー低酸素社会の実現に向けてー」の目標がすでに達成した、もしくは概ね達成している項目があるという状況を受け、取り組みを見直し、目標値を大幅に改定。2025年度までに市内一般家庭の二酸化炭素総排出量に対する再生可能エネルギーによる排出抑制割合を53%に、再生可能エネルギーのうち、木質バイオマスによる二酸化炭素排出抑制量を8倍にするなどの目標が設定され、以下のような取り組みが実施された。

    • 一般家庭及び事業所の木質バイオマス利用設備(薪ストーブ等)、太陽エネルギー利用設備(太陽光発電設備、太陽熱利用システム等)への助成
    • 農業従事者が購入する農業ハウス用ペレットボイラーやペレット燃料の助成
    • 小水力発電所・バイオマス(木質・有機)発電所の導入検討
    • 木質バイオマス発電設備の設置補助事業を実施。公共施設(保育園・学校等)、温泉施設等に給湯用ペレットボイラーを導入
    • 公共施設(市有施設)の照明や防犯灯・街路灯のLED化実施

  • 2023

    inadani seesオープン

    伊那谷の地域資源を活かした農林業の活性化を図るための拠点として、農林業のインキュベーション施設「inadani sees」がオープンした。

  • 2025

    ブランドスローガン発表

    地域の誇りと暮らしの根幹を未来へつなぐブランドスローガン「森といきる 伊那市」を発表する。

  • 2025

    「伊那木質バイオマス発電所」竣工

    「伊那から減らそうCO₂!!」の達成や「2050年カーボンニュートラル」の実現を目指し、上伊那森林組合バイオマスエネルギー工場内に「伊那木質バイオマス発電所」を新設。